2003年7月発行 No.64
下の表はチェルノブイリ原発事故で汚染されたローリエを各々の年に測った結果です。
1986年トルコ産ローリエ放射能測定結果
測定日 核種 放射能濃度(ベクレル/Kg)
1990.11.2 セシウム 134 63
セシウム 137
477
1991.4.26 セシウム 134 47
セシウム 137 487
1996.7.1 セシウム 134 21
セシウム 137 473
1997.8.8 セシウム 134 16
セシウム 137 412
2001.3.30 セシウム 134 10ベクレル以下
セシウム 137 387
2002.5.31 セシウム 134 10ベクレル以下
セシウム 137 371
【測定方法はヨウ化ナトリウム検出器で6時間測定したものです。測定数値は誤差範囲を含みます】
●17年経つのに依然高い数値です。
測定するたびにチェルノブイリ原発事故の恐ろしさを目の当たりにし、
今も汚染され続けている遥かかなたの地を想わずにはいられません。
●セシウム137の半減期は30年といわれています。
すなわち2020年に238bq、2050年に119bq,2080年に59bq,2110年に29bq,2140年に14bq,
2170年に10bq以下となります。
このローリエを測り続けたとして170年後にやっと10bq以下を示すのです。
ちなみにプルトニウム239の半減期は2億4400万年です。
●今なおきのこ類その他にも放射能が検出されているのを見るにつけ、
自らの手で測れるツールを持つことの心強さと悲しさを感じます。(荒木)